Apple Carとは、アメリカのカリフォルニア州に本社がある、パソコンおよびOS、インターネット関連機器、家電などを製造する企業Appleが研究、開発を進めているとされる自動車の事です。自動車メーカーではないAppleは、こうした自動車開発及び研究のノウハウに乏しいのですが、日本・欧州の有力自動車メーカーはもちろん、米国内の大手自動車メーカーとも手を組むことはなく、独自で開発を進めているようです。
そうしたこともあってか、現在は外部に対してあまり情報が出回っていない「謎の存在」であり、注目されるようになっています。社内でも「プロジェクトタイタン」と名が付き一大プロジェクトとして扱われているようです。Apple Carが「従来の自動車から一歩先んじた存在」となるように、他の自動車メーカーに先んじてより実用的かつ量産向きの自動運転技術を確立させる事と、パソコン及びスマートフォンなどのOS開発を開発してきたノウハウを自動車の制御インターフェイスに投入する事で、それまでの自動車メーカーとは一線を画す存在として業界に参入するのではと見られています。
目玉の一つとなる自動運転技術ですが、大手はもちろん新興メーカーも積極的に取り組んでおり世界中の自動車メーカーが次世代の先頭を走り主導権を掴もうと水面下で激しい競争が行われている分野です。
Appleもレクサスの車両をベースにしたデータ収集及び、運用テストをおこないつつも、以前革新的な電気自動車を市場に投入し話題となった、もっとも身近で協力なライバルとなる新興自動車メーカーのテスラや、世界一の品質と多様な車種開発のノウハウを持つメルセデスベンツからの人材を雇い入れたりすることで開発力を強化しプロジェクトは進んでいるようです。
現在では2021年の発売が噂されているApple Carですが、実態は不明な点も多く、出回る車両デザインもあまり現実的なものではないため、まだまだ先行きは不透明と言っても良いでしょう。前述したように情報が社内で統制されてなかなか出回りませんので今後の動向を探る事は難しいですが、自動車業界注目の存在であることは間違いありません。