Android OSは、Googleが開発したモバイル端末向けのオペレーティングシステム(OS)の事です。元々は2003年にアメリカ・カリフォルニア州で、アンディ・ルービン、リッチ・マイナー、ニック・シアーズ、クリス・ホワイトが携帯電話向けのソフトウェアプラットフォームを開発する為に設立したAndroid社をルーツに持っており、2005年にGoogleがAndroid社を買収して現在に至ります。
Googleの他、アメリカクアルコム、ドイツ通信キャリアのT-モバイル等が中心となり、2007年には規格団体「OpenHandsetAlliance」(オープン・ハンドセット・アライアンス)を発表し、これによって世界中で無償で誰にでも提供されるオープンソースオペレーティングシステムとして広く使われるようになりました。2008年10月からは対応する携帯電話も増えていく事になり、現在ではiOSと並んで世界で多く使われているモバイルOSとなっている物です。
Android OSは、主にスマートフォンやタブレット等タッチスクリーンモバイル向けにデザインされていますが、制御する為のOSとしても使われ、テレビや自動車、ウェアラブルデバイスなどにも採用されています。なお、テレビ用ではAndroidTV、自動車用ではAndroidAuto、またウェアラブルデバイスではWearOSの名称が使われています。
スマートフォンやタブレット等においては、ほぼ「iOS」か「Android OS」かといった状況にありますが、Android OSの特徴はそのアプリの豊富さが有ります。モバイルOSでは基本的に公式サイトで配布されているアプリしかインストールする事が出来ない仕組みになっており、これがセキュリティを守る上で重要な役割を果たし、アプリ配布者も不正コピーのリスクを避ける事が可能です。
また開発環境も無料で提供されており、プログラミングの知識があればさまざまなアプリを作る事が可能である為、多くのアプリが配布されています。
Andoroid OSでは、公式サイト外のアプリもインストールする事が可能な事も大きな特徴です。この為、公式サイトからのライセンスを受けていなくてもスマートフォンやタブレットなどに独自のアプリをインストールする事が出来ます。
一方でAndoroidでは、使用するモバイル端末によって使用できるバージョンが制限されます。この為、バージョンによって使用できるアプリと出来ないアプリがあるため注意が必要です。またそれぞれの端末に合わせてカスタマイズされたものが提供されており、提供元によって若干の違いがあります。
基本的には同じ規格ですのでアプリが作動しないという事は少ないですが、より複雑な作動、また特殊なセンサーを利用する場合においてはバージョンの違いによって正常にしない事もあり、事前に作動するかを確認しておく必要があります。