スクランブル通信

スクランブルとはいろいろな意味で使われています。スクランブルエッグとか、スクランブル交差点などという言葉が代表的でしょう。領空侵犯などに対処するための軍用機の緊急発進についてもスクランブルと呼ばれます。これらは全く異なる意味合いのように思えるかもしれませんが、どの言葉もごちゃ混ぜにする、引っ掻き回すといった意味の英語が由来となっています。

そして、ITや通信の分野でもスクランブルという用語は使われています。
通信においては、発信元と受信先の間では確実にデータのやり取りができないと困りますが、通信途中で何の関係もない第三者に傍受されては困ります。そのため発信者側で通信データに何らかの処理を施し、正規の受信者では問題なく受信できて通信内容も再現できるものの、第三者が同じことを試みても受信は可能であるもののそのままでは意味をなさない内容になってしまうような方法を取ります。

これがスクランブル通信と呼ばれるもので、一種の暗号化となります。ただし、確実に解読を防ごうとするものではなく、単なる傍受では内容が分からない程度にすることで十分な場合に用いられるため、暗号化とは言っても単純な方法になっています。
例えばコードを一つずつずらして送信するという方法があります。これは0→1、1→2や、A→B、B→Cのように、送るべきデータを一つずらして送信する方法です。
このようにすると、受信側がそのままデータを再現しようとしても意味のないデータの羅列になります。ですが、受信側が暗号化の方法を知っていれば何の問題もありません。逆側にコードを一つずらせば再現することは容易だからです。
このような単純な暗号化はもはや暗号化とも呼べないくらいで、解読しようと思えば難なく解読されてしまうことでしょう。
ですが、それを防ぐ目的ではなく、単に傍受されることを防ぐ程度で良い場合にこのようなスクランブル方式が用いられています。

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