留守番電話

留守番電話とは、電話に出ることができない場合に、音声ガイダンスで留守であることを伝えたり、相手の用件を録音する機能のことです。電話機にこの機能がある場合は、使用者が自身で設定することができます。
また電話機の機能に関わらず、電話局側で音声ガイダンスを流し伝言メモの保管を行う留守番電話サービスもあります。このサービスでは電話を受ける側に料金負担が発生しますが、どの電話機でも留守番電話を利用できるのが特長です。

固定電話では、ボタン操作で機能をオンにしておくと電話がかかってきたときに「ただいま留守にしております」などの音声ガイダンスが流れ、その後に相手の用件を録音できるようになります。多くの機種では音声ガイダンスを自由に吹き込んでおくことができます。また外出先からリモコン操作で留守番電話を起動や再生・巻き戻しを行える装置も発売されています。

携帯電話・PHSでは、着信時に一定時間の呼び出しを行ってから留守番電話を開始する場合と、呼び出しを行わずに開始する場合があり、多くの機種では任意に設定することができます。携帯電話・PHSの性質上、電源が入っていないときやドライブモードのとき、あるいは電波が届かない場所にいるときもあり、その場合は自動的に留守番電話センターなどに接続するサービスが提供されています。

留守番電話はこのように便利な機能ですが、主目的以外にいたずら電話やストーカー電話などに悪用されるケースもあり、迷惑電話の番号を登録する着信拒否などの対策も必要になってます。固定電話の場合は、不法な住居侵入のため住人がいないことを確認する目的で使われることもあり、使用にあたっては注意が必要です。
最近では、留守番電話サービスの機能を拡張した伝言ダイヤルサービスや、災害用伝言ダイヤルサービスも行われており、これらによって災害発生時に発生しやすい「電話がつながりにくい」という現象を軽減する効果も期待されています。

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