移動基地局というのは、一般的な基地局と同様の機能を備えている自動車のことを指します。そもそも、基地局とは何なのでしょうか。
基地局は、携帯電話と直接通信することが可能な装置のことを意味します。それはモバイルネットワークの根幹でもあり、電波を送受信することで誰でも気軽にネットワークに繋げることができるようにしています。1つの基地局でカバーできる通信量は限られているので、多数のそれが多くの人がいる場所に設置されている傾向があります。
そして、カバーしたいエリアと設置場所によって、さまざまなタイプがあります。その中の一つに、車を利用した移動基地局というものが存在するわけです。携帯デバイスを使用していない場合でも、電波を移動基地局と交換することでその位置を登録することはできます。
携帯電話にメールや着信がある場合は、登録されているすべての基地局に電話をかけて、携帯電話の場所を見つけることができるわけです。この原理を利用すれば、車に対しても電波を送受信できます。
ある場所と通信している携帯デバイスが、より強い電波が届くエリアに入ると無線ネットワークのシステムによって接続された基地局に切り替わります。
こうすることで、様々な地域と中継ができます。このような強い電波の基地局への切り替えを継続して行う技術で移動中の通信を可能にしているわけです。
日本の端と端に遠く離れていても、携帯電話は移動基地局を持って接続することが可能です。携帯電話のネットワークは、基地局アンテナの装置によって各端末との間を中継することで確立されています。各エリアに配置される移動基地局は、数キロから数十キロの範囲をカバーし、その機能がダウンするとそのエリア内の携帯電話の通信を遮断してしまいます。
実際に、大規模災害などのようなときにはシステム全体に負担がかかるので復旧作業に時間がかかります。一つのシステムに負担をかけすぎると良くないので、移動基地局のようなものが考えられたのです。