通信の秘密

日本では個人にまつわる様々なことが権利として法律で守られています。通信の秘密もそのひとつで、これは文字通り、通信に関する様々な秘密は守られなければならないと言うことを意味しています。ここで言う通信とは電話を利用した通話やEメールなどでやり取りすること、またそうしたやり取りされたメールのことです。

通信の秘密が関係しているのは日本国憲法と電気通信事業法で、そこで守られてるのは以下のみっつです。まずひとつは通信の有無で、誰が誰に対して通信を行ったのか、行っていないのかと言った内容です。それから通信の内容で、どんなことを話したのか、どんな内容のメールを送ったのかと言うことがこれに該当します。
最後は通信の構成要素で、これは通信した時間や通信したユーザー等の情報を指しています。通信の秘密と言っても、普段の生活の中で何気なく誰かに電話をしていたり、メールを送ったり、受信したりしているとぴんと来ないかもしれません。ですがこの通信の秘密と言うものがなければ、たとえば第三者が勝手に通信を傍受したり、あるいはEメールのサービスを実施している企業が勝手に個人間でやり取りされているメールを覗き見ると言うことも自由勝手に行われてしまう可能性もあります。
そしてこのことは、個人のプライバシーや極めてプライベートな情報を盗み見ること、取得することにもつながるため、通信の秘密と言う言葉があること、そしてそれを守る法律があることと言うのは、個人情報保護の観点から見ても非常に重要なことです。

ただし通信の保護はどんな時でも守られると言うわけではなく、そこに介入が認められることもあります。どのような時かと言うと、通信傍受法によって法律に反する行為に対処する目的である時がひとつです。
またその通信そのものが、正常な通信を著しく妨害する目的で行われているもの、正常な通信を攻撃するような目的で行われているものだと判断された場合にも、正当防衛であることから、その通信に介入することが認められています。更に迷惑メール、スパムメールなどの遮断などの目的を認めた場合にも、やはり例外に該当します。

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