着信課金

着信課金とは、着信があったときに課金されることです。通常は電話をかけた側が通話料を負担するのが基本ですが、この場合はその逆になります。

用途としては、企業などが消費者から電話を受ける時に使われていて、消費者側が負担なくかけられるので問い合わせをしやすくなります。フリーダイヤルと呼ばれているのが、着信課金用の電話番号です。日本では、0120から始まる番号と0800から始まる二つの番号がこのフリーダイヤルに使われています。

フリーダイヤルは、専用の電話回線があるわけではありません。通常の番号にフリーダイヤルを結び付けることで利用できるようにします。つまり、0120や0800から始まる番号でなくても、もともとの電話番号に対しても同じようにかけることができますが、かける側がどの番号からかけたかによって、料金の負担が着信者の負担になるかどうかが変わります。フリーダイヤルは、日本電信電話公社(NTT)がもともと提供していましたが、民営化された後は、NTTコミュニケーションズが提供しているサービスです。

ちなみに、NTTだけではなく、KDDIも着信課金のサービスを提供しています。フリーダイヤルはあくまでNTTのサービスの名称であるため、KDDIは別にフリーコールという名称でサービスを提供しています。こちらの場合も番号は0120と0800から始まる番号になるため、見た目からではどちらのサービスを使っているのかは判断することができません。
ちなみに、ソフトバンクや楽天コミュニケーションズ等の他の会社も同じようなサービスを提供しています。また、現在はナンバーポータビリティーの制度が導入されているため、他社への意向も同じ番号のまま行うことが可能です。0120が知名度が高く、他社では別の番号を使わざるをえなかったところが、この制度が始まって移行しやすくなり、NTT以外にも現在では0120が割り振られています。

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