アップリンク

アップリンクとは、信回線の上り方向のことを指します。電車などを利用する場合には行く方向に上りと下りが表示されるのですが、それと同じようなものです。
アップリンクの方向は端末から、基地局やサーバーに近い方向への通信経路を意味しています。パソコンなどの端末からデータを送信する場合においては、そのほとんどがアップリンクとなります。
ただ、一般的にはこの場合は「アップストリーム」と呼ばれることが多いです。

また、その反対になる言葉として基地局サーバーから端末までの通信経路をダウンリンクと呼びます。通信速度及び使用する周波数帯域を表現する際にも使用される言葉です。
携帯電話などの無線通信の言葉は、端末側と基地局側の装備の違い・常時双方向通信を可能にするなどといった理由から、送信と受信で利用する周波数帯域や通信速度が異なる場合が多いという特徴があります。
そのため「アップリンクの帯域は○○MHz」「通信速度はアップリンク(上り)○○kbps」などの表現の仕方があります。

さらには、衛星回線でやり取りをするときにもこの言葉は用いられます。この場合は地上の送信施設から通信衛星側へと電波を送信してやり取りをするときにアップリンクと呼びます。その逆の通信のやり取りはダウンリンクとなるわけです。

なぜ、送信と受信で利用する周波数帯域や通信速度が異なる場合が多いのかに関してですが、それはアップリンク側は地上に送信施設を設置できるという利点が関係しています。そのため、電源に余裕があることから大電力で送信できます。高周波の電波を使って通信能力を向上させ、電波の減衰は高出力で補うことが多いです。

しかし、ダウンリンク側では衛星の電力供給能力が限られているというデメリットがあるためカバーするために電波の減衰抑制を優先して、アップリンク側よりも低い周波数を使用することが多いです。そのため、利用する周波数帯域や通信速度が異なるという仕組みです。

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