LTEはLong Term Evolutionの略称で、3Gと呼ばれる第3世代携帯電話と4Gと呼ばれる第4世代携帯電話の間の中継ぎ的な役割を担っている携帯電話用の通信規格です。
3Gと4Gの間を担っていることから第3.9世代携帯電話と呼ばれていましたが、2010年12月6日に国際電気通信連合によってLTEを4Gと呼称することが認められたため、携帯会社や販売会社等によって呼称にばらつきがみられます。
3Gと同様の周波数帯域を使用しており、帯域幅は1.4 、3、5、10、15、20MHzの中から選択して使用できます。それまで使用されていた3Gは、特許使用料が高額で世界市場へ普及が遅れたという反省点があり、その反省点から低価格の特許で世界中どこにいても使える高速通信が可能で、低遅延の携帯電話を実現するために、携帯電話通信事業者と機器メーカーが主導となって計画が進められました。
LTEのポテンシャルは非常に高く、家庭向けブロードバンド回線並みのポテンシャルを秘めています。待ち受け画面から通信状態へ遷移したり、データを受け渡したりする速度は以前の規格より高速化しており、遅延を減らす技術も盛り込まれています。また、たくさんのデータを一度に送受信することができるため、写真や音声などの添付ファイルをより早く送受信することができます。
LTEは通信規格のことですが、LTEをもっと快適に使うことができるプラチナバンドという言葉を耳にしたことはありませんか?プラチナバンドは電波の周波数帯域のことで、電波のつながりやすさに関係しています。主に700MHzから900MHz帯が使用されており、この帯域は遠くまで電波が届きやすく、ビルなどの大きな建物に周り込むことができるため、ビル街や室内にいてもつながりやすいという特徴があります。通信会社によって採用している周波数が異なるので気になる方はチェックしてみましょう。
元々は3Gと4Gの間の橋渡し的な存在だったLTEですが、今では4Gと呼ばれているものもあり曖昧な呼称となっています。今後LTEがどのような変遷をしていくのか注目です。