LTE-Advanced

LTE-Advancedは、2015年頃から普及し始めた携帯電話向けの高速モバイル通信方式の事であり、LTEの後継技術です。
LTE-AdvancedがLTEよりも優れている点は、いくつかの高速化技術に対応している事であり、この高速化技術に対応していく事で一層高速にデータ通信が行えるようになります。高速化技術としては、周波数帯域を束ねて伝送するキャリアアグリゲーション、複数のアンテナと送受信機を組み合わせて高速化を実現するMIMO、複数の基地局間で強調しながら送受信をさせるCoMPなどがあります。既に大手キャリアが展開するモバイル通信サービスに対応した端末では、これらの高速化技術を使う事が出来ます。

LTE-Advancedの仕様では、データ通信の下り最大3Gbps、上り1.5Gbpsの高速データ通信を実現する事が目標に掲げられています。2018年では、下り最大988Mbpsを実現しており、ほぼ1Gbpsに到達していますので、多くのユーザーは固定回線の代わりにLTE-Advancedをベースにしたモバイル回線を活用させられます。LTE-Advancedベースのモバイル通信に対応したスマートフォンやタブレットやノートパソコンは、量販店などで入手する事ができ、大手キャリア製の端末の場合、モバイル回線プランを契約すると同時に端末の購入をする事になります。量販店では、LTE-Advancedに対応したSIMフリーの端末も販売されていますので、ユーザーの選択肢は増えます。

LTE-AdvancedはLTEと互換性を持っている技術ですので、LTE-Advancedへの切り替えは比較的スムーズに行われています。数々の高速化技術を導入する事で、モバイルデータ通信回線は動画視聴などが行い易いネット回線としても活用されるようになってきています。オンラインサービスをよく利用する人々がいつでもどこでもそれらのサービスを快適に使える環境を提供しています。

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