IPアドレスとは、簡単に言うとインターネット上の住所のことです。インターネットを利用する際にはプロバイダと契約して、パスワードとIDを入手する必要があります。
プロバイダとは、インターネットへの接続をサービスとして提供する事業所です。このプロバイダと契約して入手したパスワードとIDを入力することで、ようやくインターネットを利用できるようになるわけですが、この際に発行されるのがIPアドレスです。
これはインターネットに接続された機器、すべてがひとつひとつ異なるものを持っています。インターネット上では一瞬、一瞬で様々なデータがやり取りされていますが、それらが間違えることなく指定された機器に届くのは、このアドレスが割り振られているためだと言えます。
これには固定されたものと動的、変動のもののふたつがあり、ダイナミックIPアドレスは後者の方です。ですから動的アドレスなどと言われることもあり、その場合にはダイナミックIPアドレスと理解をしても間違いはありません。
それではダイナミックIPアドレスとはどんな性質を持っているのかと言うと、これはネットワークを利用したい人に一時的に割り当てられるIPアドレスであり、その都度、固定されることなく変動するIPアドレス、またはそのようにこれを割り当てる方法と言う性質です。
たとえばパソコン台数とIPアドレスの数が合致していない場合などには、1台目のパソコンに割り当てられていたこのアドレスが、2台目、3台目のパソコンがインターネットを利用する際に割り当てられるかもしれません。そして2台目、3台目のパソコンがインターネットを終了した後に、1台目のパソコンがまたインターネットを利用したいとなった時にも、そのIPアドレスが割り当てられるかもしれないと言うのが、ダイナミックIPアドレスです。
IPアドレスの割り当て、管理にも費用は発生しているため、ダイナミックIPアドレスにすると、パソコンより少ないIPアドレスでも事足りる可能性が高いため、そのような費用を抑えることができると言うのがメリットとしては挙げられます。