BRI

既存の電話網は、2線銅線を使ったアナログ回線でした。この回線をデジタル化するために考え出されたのがISDNで、1回線で音声通話とFAX、そしてデータ通信などが利用できるようになります。

ISDNは1つの回線で複数のデータ通信を行うための仮想的な通信路の規格があります。データ用の仮想的な通信路はBチャンネルと呼ばれています。もうひとつ制御用の仮想通信路があってDチャンネルと言いいます。

上記のようにISDNは既存の銅線の回線を利用するため、光ファイバーのような高速通信ができません。そのため仮想的な通信路も2つのBチャンネルと1つのDチャンネルで構成されます。この回線種別をBRIベーシックレートインターフェースと呼んでいます。

BRIは通信速度が64kbpsのBチャンネルが2つと通信速度が16kbpsのDチャンネル所謂2B+Dの多重化が行われています。これによって、1回線契約で同時に2つの通信や通話ができるようになりました。これはアナログ回線を2つ契約するより利用料金がやすかったため家庭や小規模事業者に使われたそうです。なお、Bチャンネルを2つ使うと128kbpsのデータ通信ができました。

歴史的には、1980年代の終わりにBRIの規格が制定されたようで、日本ではNTTがISDNのサービスとして1990年前後から大都市を中心に提供しました。そしてインターネットの普及に従って1990年代後半にかけてISDNの利用者が増えたそうですが、その役目は2000年入ると終わりを告げました。

理由は、2000年以降銅線の電話回線を使っていてもADSLの技術で高速なデータ通信ができるようになったこと、家庭向けの光ファイバーサービスFTTHが普及してきたことです。このようにISDNのサービスは廃れましたが、BRIのような仮想通信路を使う技術は発展を続けていて、Bチャンネルの数を多くしたPRIのような多重化に変わってきています。

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