IPセントレックスとはアメリカ生まれの言葉です。セントラルとエクスチェンジの合成語になります。
IPセントレックスは通信事業者がPBX機能をまとめて提供するサービスです。
通信事業者は、IPセントレックスサーバーを設置して、ユーザーのLANをつなぎ込みます。ユーザー側は内線の電話機を用意するだけです。
既存のPBXを使う場合は、ゲートウェイを用意してキャリアのサーバーに接続することができます。
IPセントレックスには多くのメリットがありますが、そのひとつが経済性です。IP電話での通話料を削減でき、PBXが不要になるので初期費用や保守料金を減らすことができます。
IPセントレックスサービスは、汎用サーバー上で動くアプリケーションでPBX機能を実現します。専用のハードを使うシステムに比べると格段に安くできるので、利用料金を下げられるというメリットがあります。
サーバーとIP電話機はSIPが使われます。SIPとは標準プロトコルで、SIPに準拠している電話機であればどのメーカーの電話機でも使うことができます。電話機メーカー側は大量の販売が可能なので、価格も低価格で提供されています。電話機の価格と利用料金の価格が下がることで、IPセントレックスサービスを導入しやすくなります。
IPセントレックスサービスを利用すれば企業側は、PBXを事業者にアウトソースすることができ、導入と運用保守に関わるコストを大幅に削減できるので一石二鳥です。
IPセントレックスサービスでコストの差が出るポイントのひとつが接続回線サービスになります。サービスを利用するには企業者側も設備を変更する必要があります。
新しくIP電話機を導入する方法と既存のPBXと電話機を残す方法があり、公衆網で接続するにはゲートウェイ機器も必要です。ゲートウェイ機器の提供方法は、サービスの初期費用と毎月の料金に差が出るポイントとなります。
重要なポイントを押さえることで自社にとって有利なサービスを選択できます。