携帯電話は通話だけではなく、メッセージや電子メールを送る機能が搭載されており、近年では当たり前のように連絡手段として使われています。
携帯電話で最も基本的なメッセージングシステムがSMSです。送りたい相手に対して、70文字程度の短文を相手の電話番号に対して送信を行える機能の事です。料金は、基本的に送る側が支払う形になっており、受信する側は無料で使えるのが利点です。この仕組みは、携帯電話番号さえ分かっていれば、誰でも短文を送り合えるのが利点です。最近では、オンラインサービスにおいてログインの際の二段階認証を行う為に、企業がユーザー宛にSMSで認証コードを送る手段としても使われています。
SMSは短文を送る事が容易である事と、相手の電話番号が分かっていれば、相手に送り易い事がメリットですが、長文を送ったり、絵文字を使った文を送ったりしたい場合には、SMSは適していません。その為、キャリアでは、SMSを拡張したメッセージングサービスを別途提供しており、これがMMSです。MMSは、キャリアがサービスを契約したユーザーに付与するメールアドレスを使って、絵文字を使ったメッセージを送る事が可能なシステムです。SMSよりも表現力が高いだけでなく、パソコンのEメールとしても受信する事が出来ますので、携帯電話同士だけでメッセージのやり取りをするような利用範囲の狭さという弱点を克服しています。
MMSを使うには、キャリアとモバイル回線のプラン契約を行い、キャリアが展開しているプロバイダーサービスと契約する事が必須です。近年では、Webメールの種類が充実してきた事でMMSの利用率が低下傾向にありますが、今でも携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末で、キャリア契約したSIMさえあれば、MMSを使って送受信が行えます。MMSやSMS以外にも、無料通話アプリによるチャット機能などが情報伝達手段として広まっています。