UIMカードとは、SIMカードに機能を拡張させた媒体です。ただ、一般的にUIMカードとSIMカードは同じようなサービスとして認識されることが多く、分けて捉えられる機会が少ない状況です。
SIMカードは、電話番号などの加入者に関する情報を記録するカードであるため、通信や通話をするために非常に重要な役割を果たしています。実際に、SIMカードがなければ、携帯デバイスで通信できません。
SIMは、通信キャリアによって設置された通信アンテナに接続するための情報を有する携帯デバイスが必要であり、SIMカードの情報なしでは、現代社会では通信をすることが難しくなっています。モバイルキャリアに参加し、SIMカードを入手して加入者情報を保存し、携帯デバイスにそれ挿入することで初めて使用できるようになります。一方で、UIMカードはユーザーアイデンティティモジュールカードの略称で、記録可能な情報のタイプの増加など、SIMカードが発展して拡張されたカードです。USIMカードと呼ばれることもある通り、やはりSIMカードと同等の媒体であると考えられています。
もちろん、厳密に言えばSIMカードとUIMカードは異なりますが、UIMカードはしばしばSIMカードと呼ばれるので、SIMカードとUIMカードが同じであることを認識することは問題ではありません。UIMは第3世代移動通信システムから使用され始めた媒体です。第2世代移動通信システムの通信サービスは既に終了しており、第4世代移動通信システムの通信サービスが提供され始めてからは、より顕著に利用され始めています。携帯デバイスに挿入する記録媒体であるという点では同じですが、通信で利用するときのシステムに違いが存在します。携帯デバイスの規格はどんどん進化しており、それによって通信システムの規格も進化しています。それに合わせて媒体も変化していますので、その違いが大きいと判断できます。