インターネットでは、IPアドレスが必要になります。インターネットへ参加するあらゆるものには住所が必要で、IPアドレスが住所の役割をはたします。
インターネット黎明期はこの32ビットアドレスをクラスA、クラスB、クラスCというように3種類に分けて使っていました。クラスAは上位8ビットをネットワークアドレスにして、下位24ビットをホストアドレスとして、クラスBは上位16ビットと下位16ビット、クラスC は上位24ビットと下位8ビットという区分けです。
ネットワークアドレスは、そのネットワーク自体の住所を表し、ホストアドレスはそのネットワークに属する各ホストに割り当て可能な住所となっています。このため、広いネットワークで少ないホスト数、中くらいのネットワークで中くらいのホスト数、狭いネットワークで多いホスト数というようにニーズを三段階に分けて、用途に応じて振り分けて使用していました。しかし、この分け方だと、ホスト数の割り当て数によっては、余剰が出てしまいます。
IPアドレスはインターネットの大事な機構であり、枯渇してしまうと拡大が止まってしまうため、柔軟に対処する仕組みが登場します。これがサブネットマスクで、これまで固定だったネットワークアドレスをサブネットマスクという可変なものに変更しました。これを使うと、各ネットワークに必要なホストの数に応じて、このサブネットマスクを設定すれば良いため、ホストの余剰が回避でき、枯渇資源の先伸ばしができます。この新しい仕組みで割り当てられたアドレスはサブネットアドレスとなります。
最近では、IPアドレスが本当に枯渇しているため、申請を受けても採番できるものがほとんどなくなっています。NATという技術で工夫していますがなくなってしまうまでは時間の問題に変わりません。やはり根本的にアドレス体型を変える以外には解決の道はないものと考えられていてIPV6という128ビットの長い住所が少しずつ浸透しています。