パケット通信

データを小包のような形である一定の大きさにして通信すること、または携帯電話等のパケットの単位により課金する通信サービスの事をパケット通信といいます。

それぞれのパケットには、送り先のアドレスや通し番号が書き込まれ、これによって、様々な経路をたどって送られたものでも、同じ相手先にデータを届けることが出来ます。たとえ送信途中でパケットの順番の入れ替わりや消失が起こった場合でも、その時の状況を把握することが出来るのです。

一番確実なのは、1文字ずつ送信することですが、時間がかかりすぎるため、パケット通信ではデータを固めて送信し、単位ごとで受け取りの確認をします。効率よく通信できるのは固めて送受信することで、パケットが届かなかったり、壊れてしまった場合でもその部分のみを再度送り直すことが出来るからです。

現在では、携帯電話やインターネットを利用する際にデータ通信において、主に使われています。回線が途切れるなどのトラブルに強く、利用する際に効率が良いため広く使われることになりました。

通常の固定電話や携帯電話で通話する場合、回線交換という通信方式が使われます。この場合、音質は良くても大量に回線の空きが必要なため、効率は良くありません。パケット通信では、回線が全ての通信で共有されています。細かく分割されたデータは、一つ一つに行き先が記載され、この分割されたデータをパケットといいます。

色々な地点から送信されたパケットは一度分割されて蓄積されます。その後回線上でまとめて処理が行われ、中継先でパケットに記載されている行き先で分類されて最終地点の受信先で元の通りにまとめられた状態で通信が完了するのです。

回線を全体的にパケットで埋めてしまうことが可能となり、回線交換より効率が良くなります。しかしデメリットもあり音声通話などを利用すると途切れたり遅れて届いてしまうことがあります。

パケット通信は、その性質から利用料を定める際に利用時間ではなく、データのやりとりの量により課金する場合が多くなっています。

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