キッティング
キッティング(Kitting)は、PCなどの情報機器を直ちに使えるようにする仕事です。PCの場合には、数十台や数千台にもなるキッティングが必要となるシステム初期設定には、大変な仕事の質と量が要求されます。
通常、企業ではシステムを担当する情報システム部がキッティングしますが、多くの時間と労力を必要としています。キッティングに必要な作業はPCの場合、OSのインストールから始まり、メモリやHDの設定、システム環境設定、セキュリティの設定、更にはアプリケーションの設定、ネットワーク環境設定、言語のインストールなど多岐に渡る作業となります。
キッティング作業が膨大となり情報システム部が手に負えないときには、代行会社(LCMサービス会社)にアウトソーシングする場合もあります。LCMサービス会社はキッティングだけでなく、情報機器の調達から廃棄までを行う代行会社もあります。
一般にはLCMサービスはITベンダが行っています。
キッティングの難しさは、システムが複雑でネットワークも関与する深いシステム知識が必要だからです。それに、システム開発者でないと解らない知識と、システム管理者が保持している知識も必要となるからです。ただ、一人で数十台作業をするとなると、同じ作業が単純作業となってしまい、作業者のモラルの低下につながることになります。
キッティングに必要な知識は非常に多岐にわたり、OS、DB、ネットワーク、WEB、言語、フレームワークなどに関して、知識を有していることが必要です。
重要なことは、セキュリティを固くし、機密情報や個人情報を守ることにあります。機密情報の漏洩問題は企業存続にも係る重要なことで、ソフト使用制限やファイヤーウォールの設定、成りすましアクセス防御などが必要です。
初期設定とはいえ、システム環境には重要な作業であり、また知識と作業の質と量が必要な大変な作業であることは間違いありません。