セカンドブランド
大手携帯三大会社であるドコモ、au、ソフトバンクに加えて近年では、より安い月額利用料金でスマートフォンやタブレット端末が利用できる通信サービスである格安SIMが高い人気を誇っています。
格安SIMはMVNOと呼ばれる通信事業者は、大手携帯三大会社から通信回線を借りてサービスの提供を行っています。大手携帯キャリアが通信サービスを提供する場合、全国に店頭窓口を設置しているので店舗の管理費や運営費、人件費がかかり、通信回線の増強や保守などに莫大な費用がかかります。
一方でMVNOの格安SIMは、通信回線のレンタル料金こそ発生しますが、回線の管理費などはかかりません。大手携帯キャリアのように全国に店頭窓口を展開している例は殆どないため、非常に安い利用料金でサービスの提供ができているのです。
格安SIMは、月額の通信利用料金こそ安いですが、大手携帯キャリアと契約したときのように端末の購入代金を補助していることは殆どないため、機種変更時などにまとまった費用が必要になります。加えて店頭窓口がほとんどありません。基本的には利用者がネット経由で申し込みを行い、初期セットアップなども自分自身で行わなければならないため、専門的な知識がなければ利用は難しくなっています。
加えて格安SIMの基本プランは、大手携帯キャリアのように無料通話分が含まれていないケースが多くなっています。通話料金は従量制で基本使用料とは別に請求されるため、ビジネスなどで頻繁に音声通話機能を使う場合には、格安SIMを契約しても大手携帯キャリアと契約する場合とほとんど利用料金が変わらないか、逆に高くなってしまうことさえもあるのです。
格安SIMにも独自の問題があるのですが、そんな中で大手携帯キャリアほとんど変わらない感覚で利用できるとして、爆発的に契約者数を伸ばしているのがセカンドブランドです。ソフトバンクはYモバイルを展開、auはUQモバイルを展開して、いずれの事業者も格安SIM事業者の中では頭一つ抜けた存在となっています。
Yモバイルは、自前で通信回線を保有しているのでMVNOではないのですが、月額利用料金の安さがMVNO並なので格安SIMと認知されています。もともとは、イー・モバイルとウィルコムが合併してできた通信事業者であるため、全国に店頭窓口がある強みもあります。通信プランは利用できる高速データ通信量別にプランS・M・Lとシンプルで、基本使用料の中には1回あたり10分以内の通話がかけ放題になる無料通話分が含まれています。さらに別途オプションに加入することで、1回あたりの通話時間に関係なく完全に定額料金で音声通話をし放題にすることもできるので、度々音声通話発信をする人でも安心して利用ができます。
一方のUQモバイルは、WiMAXなどで有名なUQが運営しているサービスであり、こちらも全国に店頭窓口を展開しているため、大手携帯キャリアのように窓口でスタッフと相談しながら新規契約や機種変更が出来ます。UQモバイルでは、他のMVNOと同様に契約の縛りがなく、リーズナブルで自由度の高いプランもありますし、2年間の契約の縛りがあるもののシンプルでわかりやすく契約することで、端末の購入補助を受けることができるお得なプランの取り扱いもあるので、より自由度の高いMVNOと考えられます。契約の縛りがあるプランは、Yモバイルと同様に利用できる高速データ通信量別に3種類のコースがあります。基本プランに無料通話分が含まれているので初心者でも安心して利用できます。
またこれらのセカンドブランドは、セットでiPhoneが契約できる強みがあります。iPhoneを格安料金で利用したい人にも強くおすすめできます。