ビットレート
ビットレートとはデータ通信の速度を指す言葉で、秒間何ビットの通信が行えるかを表します。
英語だとビットパーセカンドといい、単位にはbpsが用いられているのが特徴です。
また1Kbpsは1000bpsで、1Mbpsは1000000bpsと、単位が1000倍になる毎に単位の接頭辞が変わります。
ビットの単位の意味はデータ量を表すもので、ビットが8つ集まると1バイトというデータ単位になります。
つまりバイトとビットの変換を行う場合は、1バイトに8を乗算するか、8ビットを8で除算するのがポイントです。
ファイルサイズを表す時にはバイトが用いられるので、このような変換方法で、データ通信の速度とお互いに単位を変えることができます。
データ通信速度表すビットレートの大小は、通信回線の品質であったり、情報を伝送する性能を評価するのに役立ちます。
近年のインターネット回線は、光通信の標準的な速度の100Mbpsが当たり前で、1Gbpsという桁違いの回線を提供するサービスも増えています。
屋外で使用できる通信サービスですら、400Mbpsを有に超えていますから、有線や無線に限らず、近年のインターネット回線の速さを窺わせます。
光回線が
一般的になる前のADSL回線では、最終的には50Mbpsにまで到達したものの、初期は1Mbps台が一般的でした。
ビットレートは、数字だけだとデータ通信速度の速さを想像するのは難しいですが、しかし着実に速くなっていることは分かるでしょう。
データ通信の速度が向上すると、1秒間に送れる情報量が増えますから、ストリーミング視聴の動画品質が向上したり、再生が途切れないなどの利点があります。
オンラインゲームでは、ビットレートよりもpingが重視される傾向ですが、それでも一定以上のデータ通信の速度は重要です。
DVDやブルーレイといった映像メディアや、MP3などの音楽データにも、ビットレートの大小は影響しています。
映像メディアではビットレートが画質を左右しますし、音楽データも同様に音質に関わってくるので、数字が大きいほど品質が高いといえます。
ただ、ビットレートが向上すると、それだけデータ量が増加するわけなので、保存するメディアの容量が必要になってきます。
データ通信の速度においては、通信品質が向上したり安定するなど利点こそ豊富ですが、同時にデータ量が増える性質もあるので、こちらも覚えておくことが大切です。