交換機
電話交換機は電話のネットワークを実現している大事な装置で、受話器一つでどこにでも相手に繋がって話しができるインターネット以前では最大の画期的な装置です。
自宅やボックスで受話器を取り、電話をかけますが、このときにもツーツーという音が聞こえます。これは受話器に繋がった最寄りの電話局が受話器が上がったことを検知して音を鳴らして、その後、相手の電話番号を入力してかけますが、この番号の正当性やどこが終わりかを最寄りの局が判断します。
番号が一通り入力されると、最寄りの局は、自身の持っている番号地図を利用して相手の電話番号を知っている最寄りの局を割り出し、その局へ番号を送ります。これを繰り返すと、いずれ相手先の最寄りの局まで着き、その後、相手先を呼び出します。
このとき、かけてきた元に呼び出し中の音を鳴らすように音声を返信しますが、かけてきた元では呼び出し中の音が鳴り、相手先が受話器を取ると、今辿ったルート全ての電話局間で回線を接続し、この2者に回線を占有させて、これで無事に電話がつながり、話ができる状態です。
受話器に話をすると、音声がアナログで最寄りの局まで送られ、その後、デジタルデータに変換されて、電話局ネットワークを相手先の最寄りの局まで通信され、最後に相手先の受話器までアナログ音声に逆変換されて届きます。
このとき使われている電話局でのアナログからデジタルへの音声の変換は、H.264方式が使われていて携帯電話などで行っている変換方式とは少し違います。
電話局ネットワークは全国各地に展開されていて、音声をそもまま送信しているわけではなく、デジタルデータで通信が行われています。昔はアナログ音声をそのまま送っていましたが、品質低下を避けるため、40年くらい前に全てデジタル化されました。
この電話局ネットワークはもっといろいろとインテリジェンスな仕組みがあり、皆さんの声を間違いなく相手へ伝えます。