技適マーク
日本で使われている無線機器についている技適マークは総務省が定めている技術適合証明と、技術適合認定の一方あるいは両方の認証を受けていることを意味しています。この技適マークをつけている無線機器は、日本の電波法令・ルールを守っているということの証明されており、逆についていないものは日本国内での使用をしてはいけません。
ですから、海外で販売されたSIMフリースマートフォンには技適マークがついていないものがありますが、それを使うことは違法です。ただし、海外からくる観光客はその国で販売された端末を使っているわけで、入国から90日以内であれば条件を満たしたものであれば例外的に使用ができます。条件というのはWi-Fi端末やBluetooth端末であれば指定された海外の認証を受けていることです。
海外のSIMフリースマートフォンは、国内の端末よりも価格が安いということでネットショップやネットオークションで頻繁に取引がされています。そういう場合には入国から90日以内という制限はすぐに超えてしまい、例外的な措置を受けることが出来ません。具体的に技適マークのない端末を使ったときには、どういう罰則があるのかというと、電波法違反で1年以下の懲役または100万円以下の罰則、重要無線通信妨害で5年以下の懲役または250万円以下の罰金です。とはいえ、海外の端末を使って検挙されたという例はないので、違法だけど厳しく取締はしていないというのが現実です。ただ、どこか壊れてしまった時に技適マークがない端末を修理すると違法ですから、断られることもあります。
なお技適マークですが、端末の裏側などに刻印されているものもあれば、Appleの製品みたいに画面表示で確認できるものもあります。画面表示で確認する方法は、設定画面から一般という項目に移り、認証を開きます。すると端末が取得しているいろいろな認証マークの中に技適マークが含まれており、それで国内での利用が出来るようになっています。