災害用伝言ダイヤル
大規模災害時には様々なインフラが使えない状態になり、一般生活にも多大なる影響が出てきます。たえとば通信に関するインフラもそのひとつで、家族や知人がどこにいるのかわからない、そもそもそうした人たちが無事でいてくれるのかどうかも分からない、自分が無事であることを伝える手段が使えないと言った不都合も発生し、災害に遭った人の不安な気持ちをますます不安にさせてしまいます。
そこで誕生したのが災害用伝言ダイヤルです。災害用伝言ダイヤルは、大規模な災害時にのみ開通される伝言ダイヤルで、番号は171です。ただし所定の日時に限り、体験的に利用できることになっていますから、その機会には一度、練習がてら利用してみることが推奨されます。
所定の日時と言うのは、まずは毎月1日と15日で、これは終日、利用可能です。それから正月三が日と防災週間、8月30日~9月5日までで、防災週間については初日の9時から最終日の17時までの体験となっています。更に1月15日~1月21日の9時から17時までで、これは阪神淡路大震災をきっかけに作られた防災とボランティア週間に合わせたものです。
災害用伝言ダイヤルは大規模災害時でもつながりやすいと言う特性を持っており、そのことで様々な機能を果たすことができます。
まずひとつは被災者自身や、その人が無事であるかどうかを知りたい人が相手の電話番号を入力して伝言を残すと言う機能です。そしてもうひとつの機能は、相手の電話番号を入力することで残された伝言メッセージを再生すると言う機能です。これを利用すれば災害時で直接顔を合わせることは難しい状況にあっても、相手の無事を確認できるということです。
災害用伝言ダイヤルを運営しているのはNTT西日本とNTT東日本ですが、勿論ほかの通信会社からの固定電話や携帯電話などからでも利用は可能です。相手の電話番号が必要と言う条件はありますが、安否確認をできると言うのはメリットが大きいので、是非とも覚えておきたいシステムです。