CDMA
CDMAとは、無線通信の通信方式の一つで、符号分割多重接続の英語であるCode Division Multiple Accessの略です。
データは近くにある基地局からの電波として受信します。電波状態が悪くなると切れてしまうことがあるため、常に状態の良い電波を確保する必要があります。CDMAは最大3つの基地局から電波を受信して最も安定したものを選んで通話品質を実現する方式です。メールのやり取りが増えることでデータの利用量が増加し、より快適に通信できる環境が求められるようになりました。
そこで注目を集めたのが2Gを超えた性能を期待された第2.5世代の携帯電話規格です。CDMA方式の一つでcdmaOneと呼ばれる技術は、当時主流となっていた第2世代に新しい技術を付加したもので、アメリカやアジアで展開されていました。日本でもKDDIが採用していましたが2012年7月でサービスを終了しています。
その後、データ通信量の増加に伴い3G に移行が始まり、国際電気通信連合が規定した「IMT-2000」と呼ばれる3Gシステムが展開されるようになります。
「CDMA2000」は第2世代のcdmaOneの上位互換が可能な方式として採用された規格です。その規格の中のひとつとして「CDMA2000 1X」があります。回線交換によって音声通信と144kbpsのパケットデータ通信を1.25MHz幅の帯域を用いて実現しています。データ通信においても音声通話回線を使う必要があります。この方式も2012年7月に新規格移行のためにサービスを終了しています。