G3FAX

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G3FAX

G3FAXは、電話回線を使って文書や画像を送受信するファックスの規格です。この規格はITU-TS(国際電話通信連合電気通信標準化部門)という団体で標準化されて制定されました。
G3FAXはアナログ電話回線に対応したもので、A4サイズの原稿1枚を約60秒で送信できることが基本規格となっています。ファックスの解像度は200dpi×200dpiです。
現在使われているファックスのほとんどがこの規格に対応した製品です。その後モデムなどの関連機器の発達により、送信の高速化が実現されています。家庭用のファックスではA4原稿1枚を約30秒で、業務用のファックスではA4原稿1枚約20秒で、それぞれ送信できるようになりました。
また、同じメーカー間のファックスで送受信する場合は、メーカー独自の圧縮技術などを用いてさらに高速通信を行うことができます。

現在ではG3規格はさらに拡張され、アナログの電話回線を利用してA4サイズの原稿1枚を最短約3秒で送受信できるスーパーG3規格が制定されました。現在の業務用で利用されているほとんどのファックスがこのスーパーG3規格に対応しています。

G3FAX、スーパーG3FAXはアナログの電話回線に対応したものですが、現在ではデジタルの電話回線に対応したG4FAXが定められています。この規格はISDN回線に接続して使用されることを想定して定められました。
A4サイズの原稿1枚の送受信にかかる時間は約3秒で、解像度は400dpi×400dpiと高解像度ですが、G3規格ほどの普及はしていません。現在主流になりつつある光ファイバーを用いたひかり通信には対応していないため、使用できる回線が限定されていることもなかなか普及しない理由の一つでしょう。
そのため、ひかり通信に対応したファックスの規格が正式に定められるまでは、G3FAXやスーパーG3FAXの利用はまだまだ継続されていくものと思われます。

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