GE-PON方式
GE-PON方式とは、FTTHのサービスのうち、1Gbpsの超高速通信を実現する方式です。FTTHのサービスはADSLの後継として世の中に広まりました。アメリカのような広大な土地がある場所では構築が非常に大変なため、ケーブルテレビのような従来から存在する回線に相乗りする形でインターネットが普及しますが、日本のような狭い国では高速通信のために光回線を新設するのもそれほどでもないため、特に日本を先頭に発展を遂げています。
ADSLは電話回線への相乗りで、それまでISDN接続でインターネットのトラフィックを賄って来ましたが、それ以上の増加が見込まれて、インターネットのレスポンスもいまいちだったので、その後、FTTHが考えられます。
ADSLもFTTHもインターネットへ接続するためのラストワンマイル回線であり、別途プロバイダへの契約は必要です。
自宅にはADSLルータやFTTHルータが無線LANルータとあわせて設置されます。両者のルータは同居している場合もあり、その場合は無線LANルータの中にADSLやFTTHの機能が含まれます。
この無線LANルータからラストワンマイル回線を経由してプロバイダのルータまでがVPNで繋がり、無事にプロバイダから割り当てられたグローバルipアドレスが自宅で使えるようになります。
FTTHの詳細を見て見ると、まずはFTTHルータから回線へ出ていくときにONUという機器を通過します。逆にFTTH事業者側の局には、OLTという回線を終端する機器があります。
OLTからONUまではまず4分岐して、さらに各回線は8分岐してONUまで繋がっています。分岐点には光カプラという装置が置かれていて、合計32回線のデータ通信をONUやOLTと共にコントロールします。したがって、1回線は最悪時には1Gbps➗32=約30Mbpsしか帯域がないことになります。ただし、誰もが使っていない時には最大1Gbpsでの利用が可能です。