ONU

ONUとは、Optical Network Unitの各語の頭文字をとった略称で、日本語では光回線終端装置と訳されて呼ばれることが多いです。
ONUは、光ファイバーケーブルを利用した通信を行う際、無くてはならないものの一つです。

主な役割は光信号を電気信号へと変換することで、この装置とパソコンなどの端末をLANケーブルでつなぐことで、インターネットへの接続が可能になります。電話回線を利用して、インターネット接続をする際に用いられるモデムや、ISDN回線でインターネットを利用する際、用いるターミナルアダプター(TA)やDSUと同じような位置づけだと考えればわかりやすいでしょう。
加入者側はこれだけを理解していれば問題はありませんが、実際にはONUだけでは通信は不可能であり、OLT(Optical Line Terminal)と呼ばれる終端装置を使用することではじめて光回線での通信が可能になります。OLTは事業者側が各収容局に設置しています。

戸建て住宅の場合、ONUは住宅内に引き込まれた光ファイバーケーブルとそのまま接続されますが、マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、個々の部屋まで光ファイバーケーブルを引き込んでONUを設置する方法か、集合型回線終端装置まで光ケーブルを引き込み、その先はLANケーブルや電話用ケーブルを用いて配線する方法のいずれかを選択することになります。

ONUは回線事業者側で用意されるため、加入者側で用意する必要はありませんが、レンタルという形で設置されることになっており、毎月の利用料金の請求時に他の費用とあわせて請求されます。貸出である以上、解約をする場合は回線事業者へ返却をしなければならず、万が一紛失をしてしまうと相応の費用負担を求められることがあります。また、故障してしまった場合はその旨を伝えれば新しいものと交換することができますが、状況によっては加入者側で費用を負担しなければならないので注意が必要です。

関連記事

  1. GE-PON方式

  2. アクセスポイント

  3. 着信制限

  4. DSU

  5. NTT法

  6. FOMA

>