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電話回線は元々アナログだったことで、デジタル通信はできませんでした。そこで従来の電話回線あるいは光ファイバー回線でデジタル通信を行えるサービスが提供されるようになりました。それがISDNと呼ばれているものです。

ISDNによるデジタル通信は回線によって通信速度が異なります。1つは全体で144kbpsのISNネット64、もう1つは全体で1544kbpsのINSネット1500です。ただし、デジタル回線は仮想的な通信路を使ってデータのやり取りをします。
前者のINSネット64はBRIと言う規格の仮想通信路を使い、後者のINSネット1500はPRIと言う規格です。

BRIは64kpbsのBチャンネルと呼ばれるデータチャンネルが2つ、それに16kbpsのDチャンネルと呼ばれる制御チャンネルで構成されています。そして全ての通信速度を足すと144kbpsになり、Bチャンネルを2つ同時に使えば128kbpsのデータ通信が可能です。なお表記としては2B+Dとされます。

一方でPRIは、64kbpsのBチャンネルが23あり、それに64kbpsのDチャンネルが1つの構成です。こちらは通信速度を全てたしますと1536kbpsで、1544kbpsとはなりませんが、その差はなぜなのかは不明です。なお、表記は23B+Dです。
要はPRIはISDNネット1500で使われる仮想通信路規格というわけです。

こうしたISDNのサービスは1988年から提供されました。そして1990年代に一定数の加入者があって、特にINSネット1500は企業の利用が多かったと言われています。
ところが2000年に入ると、INSネット64を使わなくてもADSL技術により高速なインターネット接続ができるようになりました。また、光ファイバーの施設が進んで光ネット接続への移行も増えたと言われています。
そういった経緯もあり、ISDNは2000年以降契約者が減少して、今ではほとんど使われなくなっています。

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