VoLTE(Voice over LTE)

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VoLTE(Voice over LTE)

VoLTEとはVoice over LTEの略で、携帯電話やスマートフォンで用いられる高速通信プロトコルのLTEを利用した音声通話技術のひとつです。
従来型の音声通話では基地局から距離がある場合など利用環境によっては音声の遅延が発生することがありますが、高速通信であるLTEを利用することで遅延を緩和するだけではなく音質も向上します。
通常LTEは高速なパケット交換によって高速なデータ通信を実現していますが、元々は音声通話の取り扱いは想定されていない仕様でした。

そこでVoLTEでは音声をデータとして扱うことでLTE網を利用した音声通話が可能となり、業界団体のGSMAで標準化が進んでいます。
VoLTEのメリットとなるのはLTEデータベアラ内で音声サービスを取り扱えることから従来の回線網に依存する必要が無くなるのに加えて、パケットヘッダが通常のLTE通信のヘッダよりも小さいことから帯域幅を有効活用でき、通話中にも同時に高速なデータ通信が利用できるようになりました。
また、AMR-WDやEVSなどのマルチレートの広帯域音声符号化方式を利用できるようになり音声品質が向上します。

これらを実現するためには発信側と着信側の両方の端末やSIMカードはもちろんのこと、契約している通信事業者がVoLTEに対応している必要がありますが、別会社のキャリア同士の場合は音声品質の向上は機能せず発信と着信の高速化や通話中の高速なLTE通信のみが機能します。
発信側と着信側のユーザーが契約しているキャリアが別会社でVoLTEの機能をフルに利用するためには事業者間の回線の相互接続のための設備を用意することに加えて接続協定の締結が必要になりますが、日本国内では2021年を目処にNTT東日本と西日本が公衆交換電話網の整備する計画の検討が進められており、もしもこれが実現すればユーザが契約してる通信キャリアを跨いでVoLTEがフルで利用できるようになります。

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